【職場いじめの原因と対策】いじめのメカニズムといじめを終わらせる方法

職場という環境は、まさに社会の縮図。
個性を持った人々が集まり、様々な感情が渦巻いている。
社会で起きていることは、すべて職場でも起こると言っていいだろう。

ゆえに、職場では望まない関係が発生することもある。
例えば、「いじめ」がそうである。

しかし、いじめも人間関係の一種にすぎない。
関係を終わらせたいなら、いつでも終わらせることができる。
友情や恋愛と同じように。

それでは、職場でのいじめの原因(メカニズム)と、いじめを終わらせる方法について解説しよう。

 

職場といじめ

職場にはいろいろな人が集まってくる。
そこに生まれる人間関係は、友情や恋愛のように歓迎できるものもあれば、そうでないものもある。
そのどちらになるのかは、両者の関係による。無論、いじめもそうである。

 

いじめとは何か

職場であれ、学校であれ、心理的な上下関係が作られたとき、いじめが行われる。
いじめはある日突然始まることはなく、じわじわ進行し、いつの間にか始まっているものである。

問題は、その進行スピードがあまりにゆっくりなため、いじめる人もいじめられる人もその過程で不健全な関係が作られていることに気づかない、という点である。

その証拠に、いじめで行われている数々の愚かな行いは、初対面の人に絶対しないものだし、それをされた場合には誰であろうと絶対に反発するものだからである

この自覚無き事態の進行こそ、いじめの最も恐ろしい部分なのである。

 

職場でいじめが起きやすい理由

職場は、学校よりもいじめが起きやすい。その理由は2つある。

1つは、ストレスの多い環境であること。
職場は仕事をする場であり、仕事にはストレスがつきものだ。

だから、みんなストレスのはけ口を求めている。
いじめはストレス解消としての一面があり、一度始めたらやめられない魅力がある。
つまり、いじめはストレスだらけの職場において貴重な解消の場なのである。

もう1つは、人材の異動が少ないこと。
職場は学校に比べ、人材の移動が少ない。
平気で5年、10年、メンバーが変わらない、ということもある。

いじめは、人間関係の固定によって起きることから、なかなか人間関係が崩れない職場という環境はいじめを発生しやすい。

 

職場のいじめを終わらせる方法とは

職場のいじめを終わらせる方法はいくつもある。
社内に相談窓口を設けている会社もあるし、社外にも専門の機関が存在する。
上司に相談するという方法もあるし、いっそ転職してしまうという手もある。

しかし、もっと簡単な方法は、自分でいじめの関係を破壊することである。

それが難しいと感じられるのは、いじめの関係が作られる過程で、すっかり洗脳されてしまったからだ。
でも、いじめが人間関係の一種であることが理解できれば、きっとその誤解は解ける。

それでは、いじめとはどのような関係であるのか、解説しよう。

 

いじめのメカニズム

いじめの原因は、単純に、いじめる側の問題ともいじめられる側の問題とも言い切れない。
真の原因は、いじめが知らない間に「見えざる上下関係(パワーバランス)」が固定化されてしまった過程にある。

 

いじめの始まり

いじめは、思い出せないほど取るに足らない「小さな事件」から始まっている。
例えば、

  • 仕事上の小さなミスに対する指摘
  • 会話の語尾に表れた小さなイヤミ
  • 冗談レベルの小さな意地悪

こんなものはどこの職場でも誰にでも起きることで、通常、気にする必要はない。
しかし、この時に、

  • 過剰に傷ついて黙りこんでしまう
  • 不満の意志や反撃するそぶりを見せない

ということが繰り返されると(←ココ大事)、次の段階に進んでしまう。

 

いじめの加速

相手に弱みを見せると、いじめはエスカレートしていく。
そこには、人間なら誰もが抱えている「潜在的な欲求」が関係している。

 

・いじめの本質

人間には「自尊心を満たしたい」という潜在的な欲求がある。
「自分の価値が高い」という実感に飢えていて、それを証明するものが欲しくてたまらない。
だから、私たちが何かにつけ他人と比べたり、全国平均と比較したがる。

この時、自分が誰かより優れていることがわかると、自尊心が満たされて強い快感(安心感)が得られる。
いじめは、この快感を積極的に得ようとして起きる。

 

・いじめる人といじめられる人

自己評価が低い人ほど、自尊心を満たしたいという欲求が強い。
だから、必死に自分の価値が高いことを証明できるものを探している。
職場の場合、自分より価値の低い人間を探すわけである。

それは、例えば自分より仕事に詳しくない人物(後輩)であったり、何かミスをした人物であったり、あるいは、何をしても反論・反撃してこない人物(弱い存在)だったりするわけである。

 

・いじめの加速

いじめの目的は自尊心を満たすことなので、いじめる材料は何でもいい。
とにかく困らせて、それでも反論、反撃してこない様子を見て気分をよくする。

困らせれば困らせるほど、反撃してこない様子を見て強い快感が得られるため、要求や押し付けはどんどん、無茶で理不尽なものになる。

 

いじめの固定

いじめる人は、いじめをやめることができない。
いじめられる人も、めんどくさくて反論・反撃しない。
こうして、いじめの関係が固定化されることになる。

 

・いじめる人の心理

いじめる人はいじめている自覚がない。いじめは手段であって目的ではない。
いじめる人が求めているのは快感であり、その途中にあるプロセス(いじめ)には関心がない。
だから、いじめていることにも相手が傷ついていることにも、全く意に介さない。

しかも、いじめている人は、まさか自分が潜在的な欲求を満たしているとも快感を得ているとも思っていない。
つまり、いじめている人は、自分が何をしているのか、最初から最後までよくわかっていない。

 

・いじめられる人の心理

いじめられる人がいじめに対して反論・反撃できないのには理由がある。

例えば、仕事のミスや態度を正論で指摘されると何も言い返せない。
真面目な人は素直に非を認めるので、これらを指摘された時は、黙って素直に受け止める。
もちろん、それが無駄にしつこい場合、明らかな言い過ぎの場合は反論したくなるのだが、「正論」の前にひれ伏してしまう。

その他、人間関係の悪化を恐れ、不満を飲み込んでしまう傾向がある。
なぜなら、反論や反撃をして人間関係を悪化させてしまうと、いつか仕事を進める上で余計な面倒が起きるかもしれないからである。
だから、予想される面倒を事前に避けるために、反論をあきらめて、黙っておこうと考える。

 

・関係の固定

だが皮肉なことに、いじめられる側の配慮が、いじめの関係を維持することになる。
なぜなら、反論や反撃をしない人は、いじめる人のターゲットとしてロックされるからである。

一方、いじめる人もいじめている自覚がない以上、いじめをやめる気配はない。
仮に誰かにいじめをとがめられても、自分のしていることに自覚がないから、いずれまたいじめを再開する。

こうして、いじめは「いじめる人」と「いじめられる人」のすれ違う心理が関係を固定する。
しかしその関係は、友情や恋愛のようなお互いの信頼を積み重ねてできた固い関係とは違い、とても壊れやすい関係である。
ここにいじめ解決のヒントがある。

 

いじめを終わらせる方法

いじめは、お互いの気持ちが通じ合っていない、壊れやすい関係である。
いじめを終わらせるためには、いじめの関係を少し崩してやればいいのである。
そうすれば、あとは勝手に関係は壊れていき、頼まなくても相手から去っていく。

 

環境を変える

一番有効なのは、完全に縁を切ること。
異動や転職などでいじめる人との縁を切れば、いじめの関係はなくなる。

いじめる人は、いじめるためにわざわざ遠くまで追いかけてくることはない。
なぜなら、いじめとは、自尊心を満たすための手っ取り早い方法として身近な存在を攻撃するものだからである。

 

接し方を変える

いじめは、上下関係を作ることでいじめる側が快感を得るシステムになっている。
このシステムを破壊できれば、いじめる側にメリットが失われるため、勝手に去っていく。
要するに、いじめる人と友達のように接すればいいのである。

 

・声をかける

いじめる人と友達になることを目指そう。
例えば、挨拶する、お土産を渡す、何かを借りる、助ける、相談する、感謝を伝える。

そうすると、いじめる人はこれまで期待していた上下関係が崩れる予感がして、気分を悪くする。
通常、人間は気分を悪くするものに近づかない。こうしていじめる人は勝手に逃げていく。

 

・相手の弱点を突く

いじめている人の弱点を突こう。
成績、仕事のミス、独身、外見、ファッションセンス、何でもいい。
とにかく前後の脈絡なく、相手のコンプレックスになりそうなところを突く。

いじめる人はもともと自己評価が低いので、すぐに傷つく。
最初は猛反撃を食らうかもしれないが、負けずに言い続ければ、あなたを見るだけで尻尾を巻いて逃げるようになる。

 

 ・意見を述べる

いじめられやすい人は、先を読みすぎて自分の意見を飲み込んでしまう。
しかし、意見を主張しない人間は、いじめる人間のターゲットにされる。

そこで、先を読まずに無責任になろう。そして、言いたいことを言おう。
そもそも、相手が誰であろうとどんな状況であろうと、言うべき意見は言うべきである。
職場とは、言うべきを言える大人の集団であるべきである。

 

・仕事のミスには堂々とする

いじめられやすい人は、ミスに対する感度が高すぎる。
過剰に傷つくし、いつまでも引きずる。

そこで、ミスには堂々としていよう。
仕事で大切なのはミスを起こさない事ではない。
ミスを犯すリスクを負ってでも仕事を前に進めることである。

 

まとめ

いじめなんて所詮、似た者同士の小競り合いにすぎない。
自己評価の低い者同士が、仲良くケンカしているようなもの。
こんなバカらしい遊びにまともに付き合う必要はない。

いじめの解決で重要なのは、いじめを理解して誤解を解くこと。
いじめとは、人間の心理が生んだアンバランスな上下関係。
このアンバランスな部分とちょっとつついてやれば、たちまち関係は崩れていく。

いじめる人は、あなたが怖がるほど我慢するほど、近づいてくる。
しかし、仲よくしようとすればするほど、離れていくのである。

 

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