モテ期は、人生に3度訪れると聞いたことはないだろうか。
誰でも人生に3回はモテモテになれるらしいのだ。
これは期待せずにはいられない。
いつ来るんだろう、どんな人にモテるんだろう、と湧き上がる期待を禁じえない。
しかし、もしその「モテ期」が気付かないうちにすでに過ぎてしまっていたとしたら?
もうこの先、一生「モテ期」なんてものがやってこないとしたら?
想像するだけでゾッとする。
この先やってくることのないモテ期を待ち続けるなんて悲劇である。
それでは、そんな悲劇のヒロインにならないために、
モテ期はいつやってくるのか、またモテ期を呼ぶ方法を解説しよう。
モテ期とは
モテ期を、「複数の魅力的な異性から同時に告白されて困っちゃう状況」だと考えていないだろうか。
もし、モテ期にそんなイメージを持っているとしたら、アニメの見過ぎかゲームのやり過ぎだ。
まずは「モテ期」についての誤解を解かなければならない。
モテ期は存在しない?
モテ期とは、誰にでも訪れる「急にモテる期間」のことであり、人生に3度訪れるとされる。
しかし、モテ期というものには、学術的研究も科学的根拠も信頼できる統計データもない。
つまり、迷信の域を出ないイメージの産物に過ぎない。
モテ期の特徴は、その不明確性にある。
誰でも、人生に3度、というあいまいな表現で語られ、一切明確なものが無い。
にもかかわらず、モテ期が信じられる理由は2つある。
1つは、実際にモテ期が訪れたという体験談が実在することである。
彼女ができた後に急にモテだしたとか、サークルに参加したら二人同時に食事に誘われたとか、急にモテはじめたという話はよく聞くし、いかにもありそうでリアリティがある。
おそらく事実なのだろう。自慢話の時は特に。
もう1つは、未来への期待である。
人間は願望に沿ったものをポジティブに受け取る性質がある。つまり、信じたいものを信じる。
だから、モテない人ほど迷信めいたものも素直に信じてしまうわけである。
モテ期はやっぱり存在する
確かに誰でもモテる時期が来る。
しかし、それは「モテ期」が来たからではない。
その人がもともと持っている魅力が認められたからだ。
ところが、モテない人は自分に魅力がないと思い込んでいる。
だから、モテ期を期待するし、急にモテだした時もモテ期が来たからだと勘違いする。
この考え方は間違っている。
もっと自分の魅力を自覚し、そして自分もモテる資格があることを自覚するべきだ。
それができた時、その瞬間からモテ期が始まるのである。
モテ期はいつ訪れるのか?
モテ期を期待する人にとって、モテ期がいつ訪れるのかは切実な問題。
だが、厄介なことにモテ期はあまのじゃく。待てば来ないし、無視すると寄ってくる。
それがモテ期の難しいところだ。
モテない人にモテ期が来ない理由
モテない人のモテない本質的な原因は、恋愛に関して臆病だからである。
自分から恋愛フィールドに踏み出す勇気をどうしても出せない。
モテない人の考えることはすべて「勇気を出さないこと」を前提にしている。
例えば、異性からのせっかくのアプローチには気付かないふりをする。
誰に何をされても、一切見ない、聞かない、信じない。
「あれ?もしかして気があるのか?」と思っても、「いや、そんなはずはない」と却下する。
なぜなら、相手からアプローチされていることを認めてしまったら、誘いに乗ろうが誘いを断ろうが、いずれにせよ恋愛フィールドに踏み込まなければならないからだ。
それがモテない人にとって何よりも怖いこと。絶対に避けたい事態なのである。
このように、モテない人は、勇気を出さないことを優先して恋愛のチャンスを無かったことにする。
また、モテ期を期待するのも臆病だからである。
いつかモテ期が来て、勝手に相手が告白してくれるような状況になったら、自分で勇気を出す必要が無い。
だから、モテない人は勇気を出す必要のない都合の良い夢、つまりモテ期に期待してしまう。
そして、期待している間は絶対にモテ期はやってこない。
なぜなら、モテるには勇気が必要だから。
モテ期が訪れる時
モテ期を迎えるために必要なのは、恋愛フィールドに飛び込む勇気である。
つまり、今まで慣れ親しんだ友達関係や上下関係とは全く異なる人間関係を築くという、新しい挑戦をする勇気である。
例えば、自分が誰かに愛されているという事実を認める勇気であったり、自分の気持ちを(遠回しにでも)伝える(匂わせる)勇気、あるいは連絡先を聞いたり、誘ったり、告白する勇気。
これらのうちどれか一つでも勇気を出すことができたら、その瞬間からモテ期が始まる。
そして、勇気なんてほんのちょっとでいい。その小さな一歩が十分に大きな意味を持つのである。
だから、モテ期はやって来るものではない。自分で呼び寄せるものなのだ。
モテ期を呼ぶ方法
モテ期を呼ぶには、ほんのちょっとの勇気を持てばいい。
そのほんのちょっとの勇気が、世界を、未来をガラッと変えてしまう。
自分に自信を持つ
まずは恋愛フィールドに足を踏み入れる前に、自分を自信を持とう。
人は自分に自信を持てば、それだけで魅力的になれる。
自己評価は高まり、不安が少なくなる。
考え方は楽観的、行動にも積極的になる。
さらに、背筋が伸びて姿勢も良くなり、声も張る。
そんな人を周囲がほっとくわけがあるまい。
しかし、単純に自信を持てと言われても難しい。
自信を持つためには、材料がいる。自分を誇りに思える材料が。
そこで、自分に自信を持つ材料を集めるために以下の質問に答えてもらおう。
- 過去、どんなことを褒められたか
- 自分の努力が認められたのは、どんなものだったか
- 誰よりも時間とお金を費やして頑張ったものは
- 誰にも負けない得意なものは
これらの質問に対する答えが自分に自信を持たせてくれる。
普段は忘れがちだが、立派な自分を思い出して、自分に誇りを持とう。
そして、「自分はモテない」という思い込みを捨てよう。
これからは、「モテるはずだ」「モテるべきだ」と考えるようにする。
自分に誇りを持ち、モテるはずだと思えるようになれば、無敵の自分の完成。
これで、第二ステップの「少し勇気を出す」が簡単にできるようになる。
少し勇気を出す
モテ期が来るかどうかは自分が勇気を出すかどうかにかかっている。
モテない人は、この勇気の出し方に慣れていない。
だから、とても不器用で、行動が極端になりがちである。
例えば、いきなり誘ったり、告白して相手を困惑させる。
相手に合わせた適切なスピードで進めるという長期戦ができない。
なぜなら、不慣れな恋愛フィールドに身を置くことが辛くて仕方がないから。
そもそも、いきなり誘ったり告白するのは、多大な勇気が要る。
これでは、せっかく勇気を出してもうまくいかず、恋愛を嫌いになってしまう。
こうなると、恋愛を拒絶するようになり、永遠に来ることのないモテ期を待つしかなくなる。
これからは、勇気の出し方について、ちょうどいい力加減を体で覚えていくしかない。
そのためには、勇気を小出しにして少しずつ恋愛に慣れていけばいい。
ちょっとだけ踏み込むこと。それだけでいい。
- もしかして俺に気があるのか?と、ちょっと疑ってみる。
- いつもよりちょっと会話を長くしてみる。
- 何かのついでに誘ってみる。
このような、今の自分にもできるちょっと踏み込むことに挑戦しよう。
その努力は未来を裏切らないだろう。
不安を無視する
自信がない時は不安を大きく感じたり、不安要素を多く感じたりする。
この時の不安は、考えすぎによって生じるもの。つまり、気のせいだ。
しかし、この気のせいが一歩を踏み出す勇気を邪魔する。
誰かと仲良くなろうと思った時、関係を深めようとするわけだが、モテない人は、
「嫌われるかな?」、「怒らせてしまうかな?」という不安に襲われる。
ついには安全策として、何もしない。
これからは、不安がムクムクと湧き上がってきたら、意識的に無視しよう。
「そんなの気のせい」「考えすぎ」「そんなわけない」と唱えて、不安を払しょくしよう。
悩んでいる間に踏み出した方が得られるものは多い。
なぜなら、悩ませている不安は、実際には存在しない幻想なのだから。
モテ期では誰にモテるのか
モテ期では誰にモテるのか。
その答えは「意外な人物」である。
その人は身近な友達だったり、脈なしと判断して諦めた相手である。
モテない人にも、潜在的な両想いの相手が必ずいる。
飲み友達とか、年に数回しか会わないけど合うのを楽しみにしている相手とか、定期的に連絡をくれる友達とかだったりする。
縁が切れそうでなかなか切れない人こそ、次の恋人候補。間違いない。
いや、まさか。そんなはずは…
それは自分や相手の恋愛感情を否定し続けた相手。
それでも関係が切れないのなら理由は一つしかない。
あとはそれを認める勇気を出すことである。
まとめ
雨は、降り始めた瞬間も雨が上がった瞬間もはっきりとはわからない。
いつの間にか雨は降り始めていて、いつの間にか雨が止んでいる。
モテ期も同じ。何か明確な境界線があるわけではない。
このいつの間にか始まっていて、いつの間にか終わっているモテ期をしっかりつかむためには、2つのことが重要である。
1つは相手からの好意のサインをごまかさないこと。
もう一つは自分の恋愛感情をごまかさないこと。
この2つをしっかりキャッチできれば、もうモテ期は目の前。
あとはほんのちょっとの勇気で小さな一歩を踏み出すだけでいい。
そしてその勇気は、自分にしか出せないのである。