自分が何をしたいのかわからない理由と見失った自分を取り戻す方法

人生の目標は?
将来、どうなりたいの?
一体、何がしたいの?

こんなことを聞かれて答えに困ったことはないだろうか。
そして、答えられない自分を責めたりしていないだろうか。

しかし、自分を責める必要は全くない。
なぜなら、これらの質問に答えられないのは、真面目でいい人だからだ。
むしろ誇りに感じてもいいくらいだ。

それでは、なぜ真面目な人ほど自分が何をしたいのかわからないのか?
その理由と対策について、解説しよう。

 

自分が何をしたいのかわからない人

「自分が何をしたいのかわからない」という人は、決して自分に意志がないわけではない。
ましてや考える力がないわけでもない。
ただ、「目標は?」「どうなりたいの?」「何がしたいの?」という質問に答えられる形ではないだけである。

 

自分が何をしたいのかわからない人の特徴

「自分が何をしたいのかわからない」という人には、素直に育った真面目でいい人が多い。
それゆえに、自分の都合よりも他人や組織の都合を優先する傾向がある。
例えば、

  • 上下関係に厳しく、目上の立場には絶対に逆らわない。
  • 指示や命令に従い、一生懸命に取り組む。
  • 協調性があり、目の前の相手やその場の空気に合わせる。

さらに、真面目すぎる人は、もはや英雄的ともいえる自己犠牲の精神を持っている。

  • 家族のために、身を粉にして働き続ける。
  • 体を壊しても仕事を続ける
  • 命よりも義を重んじる。

これらの特徴は彼らにとって善を成す行為であり、正義を貫く姿勢である。
また、こうした生き方は、彼らの誇りでもある。

 

自分が何をしたいのかわからない人の問題

反面、次のような態度が浮き彫りになる。

  • 目上の者に対して意見を言えない。
  • 指示が無ければ動けない。
  • 相手の顔色をうかがう。

これらの態度からは積極性、自主性というものを感じない。
企業が求めるような優秀な人材像からかけ離れている。

 

さらに問題なのは自己の喪失である。

言いたいことを言わない、やりたいことをやらない、常識主義、他人主義。
自分の意見を押し殺し、上からの指示や周囲に合わせることを正義とする生き方を続けていると、常に他者の都合を優先するようになり、自分の考え、自分の感情を押し殺す習慣が身に付く。

この習慣が長期に及ぶと、自分の気持ちがまるでないかのように錯覚する。
本当は、言いたいこと、やりたいことがあるのだが、それを押し殺すことが習慣になっているので、自分に意志があることを忘れてしまう。

これが、「人生の目標」、「何になりたいのか」、「何をしたいのか」という質問に答えられない理由であり、「自分が何をしたいのかわからない」の正体である。

ひとことで言えば、自分の意志を形にすることを禁じている
彼らは、決して自主性がないわけでも、無能なわけでも、考える力がないわけでも、意思がないわけでもない。
本当は自分の意志はあるのだが、それを声に出すことを一切禁じている。

ただ、その自覚がないことが問題なのだ。

 

さらに深い問題

自分の意思が反映されない人生は、大変むなしい。
これは恐ろしい結果を生み出す。

  • 自分の体、自分の人生は借り物のように感じる。
  • 人生には生きがいを感じない。
  • 生の実感がない。

つまり、生への執着が無くなる。生きることに無気力になる。
これでは死を待つだけの病人と同じだ。

自分が何をしたいのかわからない人は、真面目すぎたばっかりに、
いつも自分が考えること、自分が感じることを自分に禁止してきた。
とにかく我慢することを徹底してきた。

しかし、それは一体いつから始まったのだろうか。

 

もっともっと深い問題

富国強兵時代、日本国は優秀な人材の大量生産のため、イギリス式全員一律教育を導入した。
この教育制度は、個性を生かすことよりも全員の基礎能力の底上げを目的としている。
みんな同じ思想、厳しい上下関係を叩き込むために、暴力をもいとわなかった。

おかげで日本は、優秀かつ従順な人材を大量に作ることに成功した。
先の大戦には負けたものの善戦し、敗戦後も復興を成し遂げた。
日本の経済成長は、この教育制度のおかげといっていい。

だが一方で、この代償として、国民からは個性と創造性を奪った。
指示が無ければ動けない。目上の者には逆らえないという国民性を作り上げてしまった。
さらに、この教育で育った人間がやがて大人になり、家庭を持ち、自分の子供にも同じ教育を行う。
こうした没個性教育は今なお連鎖し続けている。

自分が何をしたいのかわからない人が多い原因は、今だけの問題ではない。
近代日本全体の歴史的にも根深い問題なのである。

 

自分が何をしたいのかわかる人になろう

そろそろ目を覚ますときではないだろうか。
子供のころから守り続けた、他人の気持ちを考える他者優先主義、文句を言わない我慢主義を捨てて、自分の意志を持ち、自分の人生を自由に生きる正義に切り替えるべき時が来たのだ。

しかし、そのためには、今までとは違う全く新しい価値観を自分に取り入れなければならない。
その新しい価値観とは、今まで忌み嫌い遠ざけてきたもの。自己中心主義である。

 

自分が何をしたいのか明確な人

自分が何をしたいのか明確な人は、思考の軸に常に自分の考えを置く。
何かを決める時は、自分の考えを中心に他人の意見やルールなどと比較検討し、状況に合わせた判断、行動をとる。

自分が何をしたいのかわからない人が忌み嫌う自己中心的な人とは、ここでいつも自分の意見をゴリ押しする人であって、
自分の意見を持つこと、それを主張することが悪い訳ではない。
自分が何をしたいのかわからない人は、ここを勘違いしている。

自分が何をしたいのかわかるようになるには、この姿勢を目標にしよう。

  • 自分の考え、感情を適度に表現すること
  • 他人の意見やルールを考慮して総合的に判断すること
  • その決断に責任を持つこと

これができれば、もう、自分が何をしたいのかわからないと悩むことはない。

 

自分が何をしたいのかわかる方法

自分に新しい価値観を取り込むことは難しい。
これまでの自分の価値観を破壊し、悪を成さねばならない。
今の苦しみから脱出するために。

 

自分の考えを適度に表現すること

いきなりアメリカ大統領や会社の社長に直訴することは難しいだろう。
そこで、自分の意見を主張しやすい相手を選んで、自分の意見を言う訓練を積もう。

後輩や部下になら言えそうなことを言う。
次は友達に、次は同僚に、という具合に自分の意見を言える相手のグレードを上げていこう。

この経験が経験と自信を作り、上司に意見を言えるようになるころには、
自分が何をしたいのかわからないなんて悩みはもう解決されているだろう。

 

総合的に判断すること

今までは、ひたすら自分の意見を飲み込むことで事態を収拾してきた。
これはある意味で楽な方法だった。相手の機嫌を損ねないし、みんな納得しやすい。

だが、相手との妥協点を探ることを覚えよう。
世の中にはWin-Winの関係や、痛み分けの関係があり、それを自分が作れることを体で覚えよう。

これも、説得しやすい相手から経験を積み上げよう。

 

その決断に責任を持つこと

相手に合わせたり、常識に従った判断や行動は、ある意味で責任を負う必要がなかった。
むしろ責任を負う必要が無いからこそ、精神的に楽でなかなかこの習慣を変えられなかった可能性もある。

さて、動物園の中の動物と自然の中の動物、どちらになりたいだろうか。
狭い檻の中で完璧に安全を保障された不自由な一生と、広い大地で危険だが自由に生きる一生。

人間も同じ。
他人に迎合し、常識を正義とする生き方は、他人に攻撃されることはなく安全だ。
だが、その代償として一体自分が誰なのかわからなくなってしまった。

自由に生きたい。
言いたいことを言い、やりたいことをやり、食べたいものを食べ、行きたいところに行く。
この自由な人生を生きるためになら、堂々と責任を受け取ろうではないか。
その覚悟さえあれば、問題はすべて解決するだろう。

 

まとめ

「いい人ね。」
この言葉と共に玉砕していった男性は無数にいる。
おそらく今日この瞬間にも、このセリフで振られた男性がいるだろう。

彼は、気配りができ、常識があり、身なりも整っている。
だが、「何か」が足りない。

その「何か」とは、「自分」である。
自分の意志、自分の気持ちを表現できていないから、物足りなさを感じさせる。
物足りなさを感じる男と付き合いたい女なんていない。だから振られてしまったのである。

自分不在の人生では、かくもチャンスを逃す。
恋愛に限らず、仕事でも、転職活動でも、人生のあらゆる場面でいろいろなチャンスを逃す。
本当はもっと活躍できたのに、本当はもっと楽しめたのに、そうした機会が失われていく。

それは自分を安全圏に置いた代償である。
目の前の相手の顔色をうかがったり、常識の名において自分を制約したり。
こんな生き方では、責任もないが自由もないのだ。
だから、つらいのだ。

もっと自分に自由を与えよう。
責任なんて後で払えばいい。あるいは踏み倒せばいい。
自分が何をしたいのかわからない人には、これくらいの楽観的自由主義的思想が必要なのである。
人生は楽しむためにある。

 

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