通常、外見的魅力が高い人ほどモテる。
だから、美人やイケメンは、それだけで多くの人を惹きつける。
ところが、美人でもおしゃれでもないのに、なぜかモテる人もいる。
一体、何が起きているのだろうか。
この人たちが周囲の人を惹きつけるものが外見的魅力でないとしたら内面的魅力ということになるわけだが、果たしてその内面的魅力とはいったいどのようなものなのだろうか。
今回は、なぜかモテる人が持つ不思議な魅力について解説しよう。
なぜかモテる人たち
私たちの身の回りには、2種類のモテる人がいる。
1つは、当然モテる人。
美人、かわいい、イケメン、年収が高いなど、わかりやすい魅力を備えている。
当然、周囲からの注目を集め、モテる。
もう1つは、なぜかモテる人。
・美人でもイケメンでもない。
・地味、あるいはファッションセンスがズレている。
・痩せてもいない。
・若いわけでもない。
そんな微妙な人が、意外なほどモテたりする。
しかも、何か特別にモテようと努力をしている様子もない。
これは明らかに、私たちが信じて疑わない「外見的魅力とモテ度の比例関係」から外れている。
つまり、異性を惹きつける魅力というものは外見だけではないということを示している。
それでは、異性を惹きつける外見以外の魅力とはどんなものなのだろうか。
「なぜかモテる人」の不思議な魅力に迫ってみよう。
なぜかモテる人の不思議な魅力
「なぜかモテる人」の魅力を理解するためには、固定観念にとらわれていてはいけない。
なぜなら、魅力がないことが魅力になっているからである。
「当然モテる人」の周辺事情
外見的魅力やステータスが高い人は、魅力的すぎることがアダとなって逆にモテない。
魅力が高すぎて、逆に周囲の人々を遠ざけてしまうのである。
・モテる人のモテない理由① 話しかけにくい
人は、接する相手が魅力的すぎると緊張してしまう。
魅力的な人と自分との間に差を感じて、引け目を感じてしまうからだ。
この緊張感が、周囲の人を無駄に遠ざけてしまう。
その結果、「当然モテる人」は本人の意図に関係なく周囲に壁を作ってしまう。
・モテる人のモテない理由② 話していて疲れる
美人やイケメンと話すのは、実はとても疲れる。
なぜなら、無意識に嫌われないように、馬鹿にされないように気を使ってしまうからである。
この無駄な神経が、「なんかもういいや」と思わせてしまう。
その結果、「当然モテる人」は本人の意図に関係なく友情を築けない。
このように、魅力が高い「当然モテる人」は、その魅力とは裏腹に人を遠ざけてしまう悲しい事情を抱えているのである。
「なぜかモテる人」の不思議な魅力
一方、美人でもおしゃれでもない人は、逆にそのおかげでモテやすい。
魅力に欠けることが、逆に相手のハードルを下げるからである。
・なぜかモテる人のモテる理由① 話しかけやすい
人は、魅力的な人に話しかけるのは緊張するが、そうでない人には緊張しない。
なぜなら、相手に引け目を感じないからである。無視されタリム紅扱われる心配もない。
だから、魅力的な人に比べて壁を感じることなく話しかけやすい空気がある。
・なぜかモテる人のモテる理由② 話していて疲れない
魅力的な人と話すのは疲れるが、そうでない人と話すのは疲れない。
なぜなら、バカにされたり嫌われたりする不安がなく、無駄に神経を使わなくて済むからである。
この安心感が、落ち着くとか、癒されるとか、話した時の満足感につながるのである。
以上、「なぜかモテる人」には、魅力に欠けるがゆえに接しやすさが生まれる。
そして、この接しやすさこそ「なぜかモテる人」の不思議な魅力なのである。
なぜかモテる人の魅力の正体
もちろん話しかけやすいとか、話しやすいだけでモテるわけではない。
惹きつけた人を逃がさない魅力があってこそ、「なぜかモテる人」になれるわけである。
モテようとしていない
「なぜかモテる人」は、モテようとしていない。
だから、特定の誰かをひいきしたり、特定の誰かを拒絶することもない。
この誰に対してもフラットな態度が、周囲の人からの信頼と安心感を集め、「話を聞いてくれそう」とか「相談に乗ってもらえそう」と思わせるのである。
モテようとしていないからこそモテる、という例はほかにもある。
例えば、今まで全くモテなかった人に彼女ができたとたん、急にモテるようになったりする。
「なぜかモテる人」は、これを平時においても発揮しているのである。
異性慣れしている
異性と接することに慣れている人はモテる。
異性に対する不安や緊張がないので、接してくる異性に壁を作らない。
この脱力感が、周囲の人に安心して話しかけやすい空気感を作るのである。
たまに年齢に差があるカップルがいたり、年齢が高めなのにモテる人がいるが、その背景にはこうした事情があるのである。
まとめ
要するに、「なぜかモテる人」は、人を拒絶しない印象を周囲の人に持たれている。
だから、安心して話しかけられる雰囲気がある。
そして実際に話してみて、やっぱり安心できるとか、落ち着くとか、癒されるといった好印象を持たれるため、次にまた話したくなる魅力がある。
このズルズル引き込まれる感じが、なぜかモテる人が持つ魅力の本質なのである。
なぜかモテる人の「不思議な魅力」の作り方
なぜかモテる人の魅力の本質は、人を拒絶しない印象にある。
この空気感を嘘や誤魔化しではなく本心から作ることができれば、誰だって明日からモテるようになる。
異性に慣れる
恋愛経験が少ない人は、異性に対して壁を作りがちだ。
慣れていないと不安を感じるのは当然だし、傷つかないように身を守るのも当然の反応。
しかし、周囲の人はその緊張感を察して近づかない。
この見えない壁が、本当はモテるのにモテなくしている原因の一つ。
そこで、異性に対して緊張感が抜けるまで異性と接する機会を設けよう。
この挑戦は不安と緊張の連続で怖い思いをするかもしれないが、挑戦した分だけ慣れる。
慣れれば不安や緊張が解け、顔や声の緊張が抜け、自然な表情と自然な声に現れる。
こうして「飾らない」とか「自然体」とか「裏表がない」といった魅力が作られるのである。
コンプレックスを解消する
コンプレックスを持っていて自分に自信がないと、相手に拒絶される前に自分から拒絶してしまう。
これでは話しかけられないし、話していてもつまらない。
そこで、コンプレックスの考え方を変えよう。
コンプレックスは他人と比べた時に発生する自分の欠点。
だったら、他人と比べた時に発生する自分の長所もあるはずだ。
この自分の長所に注目しよう。そしてそれを大切にしよう。
こうして自分に自信を持つことができれば、無意識に相手に壁を作ることもなくなり、話しやすい空気を作ることができるだろう。
まとめ
外見的魅力が高い人は、憧れの対象としてはモテるが、話しかけにくいし話していて疲れる。
外見的魅力が高くない人は、注目を集めないが、話しやすいし話していてリラックスできる。
要するに、モテるかどうかに外見的な魅力はあまり関係ない。
むしろ外見的魅力に優れている方が、現実的な恋愛は難しい気さえする。
モテるために大切なのは、人を拒絶しない空気感を作ること。
これをウソやダマシでなく本心から作ることができれば、勝手に異性は引き寄せられてくる。
自分が作った壁は、誰も壊してくれないし、誰も登ってきてくれない。
そして、自分が作った壁は、自分にしか壊せないのである。