【実体験】9年間彼女がいなかった私に彼女ができた話

私は地方に住む、モテないサラリーマンだった。
イケメンではないし背も低い。毎夜の重い食事はスリムだった私をメタボ予備軍にした。
職場は男性ばかりで出会いはなく、週末はネットをしているか寝ていることが多かった。

それでも出会いが全くないというわけではなかった。
しかし、私は理想が高く、よほど好条件でなければ興味を示さない。
そして好条件の女性もまた、私に興味を示すことはなかった。

出会いはないが作る気もない。仮にあってもふいにする。
こうして私はおよそ9年もの間、彼女を作ることができなかったのである。

 

「彼女いない期」のスタート

モテない私にも、かつて彼女がいた。
交際は順調だったが、私が北陸地方へ転勤することになり遠距離恋愛が始まった。

遠距離になると、会う頻度が週1回から月1回に減った。
理由は2つある。1つはお金の問題。まだ若くて収入の少ない私には、往復する費用の負担は大きく、とても毎週会いに行くわけにはいかなかった。
もう1つは体力の問題。毎日の残業で疲れていた私には、とても毎週会いに行くような体力的・心理的余裕がなかった。

また、同じ理由で連絡の取り方も変化していった。
今のような無料通話アプリが無かった時代、電話よりもメールで済ませてしまうことが増えていった。

無論、彼女は不満だった。
会うたびに態度は次第に冷たくなり、言葉もとげとげしくなっていく。
いつしか遠距離を埋める努力は負担になっていた。

そんなある日、別れを決意した彼女から電話で散々不満をぶちまけられ、フラれた。
遠距離恋愛を始めてから約半年後のことだった。

 

私に彼女ができなかった理由

失恋後、約9年間にわたって彼女ができない時代が続いた。
だがそれは、元カノに未練があったからではないし、恋愛や女性に失望したわけでもない。
ただ、恋愛と疎遠な状態がズルズルと続いてしまったのである。

 

恋愛の拒絶

北陸地方への転勤の期間は当初1年間の予定だったが、1年延長、さらに2年延長となり、ついには無期限になってしまった。
こうして入社前から希望していた勤務地で働くことができなくなった。私は会社を恨んだ。

さらに残念なことに、この土地の風土は私の肌に合わなかった。
北陸地方の風土に太平洋側育ちの私は馴染めず、たとえ空が晴れていても気分が晴れることはなかった。

私は会社にも勤務地にもうんざりしていた。この環境から脱したかった。
だから、この地で彼女を作るわけにはいかなかった。

もし、うっかり彼女ができてしまったら、その流れで結婚することになるかもしれない。
そしたら、不満だらけのこの地に定住することになりかねない。

そう考えた私は、2重3重に防衛ラインを敷いた。
自分から出会いを作らない、自分から連絡先を交換しない、自分から連絡しない。
こうして自分に恋愛を禁止したのである。

 

距離の問題

職場は男性ばかりで、週末は同僚と遊ぶか昼寝。出会いを作ろうともしない。
それでも、飲み会やら研修やらイベントやらで出会いは発生した。

しかし、ここでも距離が障害になった。
彼女たちは、私の住んでいる地域を知ると明らかに引いていた。

それは仕方のないことだった。
都市部に住む女性にとって地方の田舎には抵抗感がある。

それは前回の恋愛で思い知らされたことだった。
遠距離恋愛中、彼女は一度しか遊びに来ることが無かった。
それも、別れる直前であった。

 

「彼女いない期」の終わり

不満だらけの北陸地方であったが、スキー場が近い点では満足していた。
私は冬になると、毎週のように先輩や後輩とスキー場に滑りに行っていた。
新しい恋愛はそこから始まった。

 

彼女との出会い

ある日、後輩がスノーボードに行くのに1人の女性を連れてきた。
私たちは1日中楽しく遊び、帰り道にみんなで夕食を食べることになった。

彼女はずっと元気だった。よほどスノーボードが楽しかったらしい。
そのテンションは夕食の場でも続き、私の趣味の話にも食いついてきた。そして、その流れで連絡先を交換した。

しかし、この時はまだお互いに関心はなかった。
ただ、話しやすい人だな、という印象だけはお互いに持っていた。

 

仲良くなった経緯

連絡先は交換したものの、ほぼ放置に近い状態で一年が過ぎた。
そして冬。また同じメンバーでスノーボードに行ったり、食事に行ったりした。

彼女と話す中でだんだんわかってきたのは、趣味趣向が驚くほど似ていることであった。
元来、私は映画や音楽の趣味が合う人を理想としていたが、彼女とはかなりマッチしていた。
その他にも、好きな食べもの、性格の面でも驚くほど一致していた。
ざっくり言うと、「ほぼ俺」だった。

そのころから、彼女からメールが来るようになった。
メールの内容は愚痴や相談であったが、私は人生の先輩としてこれらに丁寧に答えていた。

 

告白

ある日、彼女の方から直接相談したいとメールが来た。
電話ではまずい。私の部屋にお邪魔したいという。
私は「よほど説明が難しい複雑な事情なんだな」と考え、OKした。

彼女を部屋に迎え、しばらくは軽い話をしていたが、ついに、例の相談の話になった。
なるほど確かに複雑で難しい問題だな、と思って聞いていたら、どんどん話がズレていく。
様子がおかしいぞ?と思ったところで告白された。

つまり、彼女は私に告白するために私の家に来たのだった。

 

反省

私はハッとした。
自分から恋愛を遠ざけていたばかりに、いろんなサインを見落としていた。
告白されるまでマジで気付かなかった。

しかし、もっと重大なサインを見落としていた。それは自分の恋愛感情である。

よく考えれば好きでなければしないような事ばかりしていた。
毎晩の丁寧すぎるメール、部屋に入れること、その他もろもろ。
私も彼女に夢中になっていたのだが、それに気づかなかったのである。

 

恋愛成就に必要なもの

恋愛と疎遠な状態が続いている人は、誤解しているかもしれない。
かつての私がそうであったように、勝手な決めつけによって正しい認識ができず、せっかくの恋愛のチャンスをつぶしている可能性がある。
恋愛成就のためには、相手よりもむしろ自分をまっすぐに見つめることから始めるべきである。

 

自己肯定感

私は自分をキモくてモテるはずがない男だと信じて疑わなかった。
だが間違っていた。

振り返れば、不遇の9年間の間にも複数の女性から微妙にアプローチはされていた。
だが私はそれらをすべて見落としていた。
間違った思い込みが正しい認識と判断を捻じ曲げたからである。

モテない人が言う、モテないとか、キモいという認識は本人の勝手な決めつけにすぎない。
イケメンでなくても、太っていても、服がダサくても、女性の前で緊張してしまっても、認められるべきところは認められる。

だから、まずは自分の魅力的な部分を自覚することである。
それができた時、今まで見えてこなかったサインをキャッチできるようになるのである。

 

本気

過去を振り返ると、脈ありサインを出している女性には共通点があった。
いずれの場合も、彼女たちがサインを出す前には必ず私が何らかの形で本気を出していたのである。
それは例えば誘うとか、メールするといったものだが、問題は何をしたかではない。

嫌われてしまうかもしれない、着信拒否されるかもしれない、というリスクを負ってでも、仲良くなりたい、あるいは困った女性を助けたいと思って行動した。
その結果、彼女たちからはウザがられたに違いないが、しばらくすると彼女たちからは好意的な態度が見られるようになった。

つまり、本気を見せた時、その片鱗を感じた女性は必ず好意を返してくれる。
不思議なものである。

 

慣れ

人間は、慣れてないもの、苦手なものには臆病になる。
それは恋愛も同じで、恋愛に苦手意識のある人は恋愛を避け続ける。
これが恋愛格差の主要因である。

この問題を克服するためには実地訓練しかない。
実際に異性に接し、好きになったり好かれたりする経験が不可欠で、その経験が無駄な不安や緊張をほぐす。
モテる人の飾らない姿、自然体、自分らしさはこうして生みだされたものだ。

世の中には、経験からしか学べないものがある。
実際に見て、聞いて、触れて、感じて初めて理解できるものがたくさんある。
恋愛は、まさにその代表例なのである。

 

最後に

もちろん、付き合うまでが恋愛ではない。
付き合ってからも、3か月問題、めんどくさいケンカ、倦怠期、結婚相手としての適性など、問題は次々とやってくる。
むしろ、付き合ってからが本番と言ってもいい。

しかし、「付き合うまで」と「付き合ってから」の2つの恋愛には重要な要素が共通している。
それは、相手の幸せを願う気持ちだ。

これを前提とした思考と行動ができれば、恋愛は全てうまくいく。
片思いは成就するし、付き合ってからもいい関係が続く。
うまくいかないのは自分本位が優位になっているからだ。

あなたが恋愛の問題に悩んでいる時、あなたは相手の幸せを願う気持ちを試されているのである。

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