毎朝、鏡を見るたびにがっかりする。
外見には不満だらけ。中身なんてもっとダメ。
もう、自分が嫌いでしょうがない。
自分を嫌いになってしまうと、身も心もすさんでいく。
やることなすこと、すべてうまくいかなくなる。
そして、そんな自分をまた嫌いになる。
しかし、どんなに自分が嫌いでも、また好きになれる時が来る。
自分を好きになるためには、整形もダイエットも必要ない。怪しいセミナーに参加しなくてもいい。
ただ、自分のブライトサイドに目を向けるだけでいいのである。
それでは、自分が嫌いでしょうがない人のために、自分を好きになる方法を解説しよう。
不満続出!自分が嫌いでしょうがない!
自分が嫌いになると、次から次へと自分のダメなところが目に付いてしまう。
そして、頭の中は自分のダメ要素でいっぱいになる。
一番つらいのは、逃げ道がないこと。
自分をダメな自分から切り離すことができないから、苦しみから逃げられない。
しかし、私たちは、生まれてからずっと自分を嫌いだったわけではない。
つまり、自分が嫌いなのは、一時的なものに過ぎない。
それが永遠に続くように感じられたとしても、である。
大切なのは、印象をそのまま受け取らないこと。
自分が嫌いな時に感じる苦しみは永遠に続くわけではないし、どんなに不満だらけに見える自分でもダメなところばかりではない。
そして、冷静に事実を受け止めること。
事実は、私たちを苦しめる原因になるが、私たちを救うきっかけにもなる。
つまり、事実をどう受け止めるかで、嫌いを好きに変えることができるのである。
自分が嫌いになった時の傾向と対策
自分が嫌いでしょうがない時、自分嫌いの無限ループにはまってしまっている。
このループはいつ始まったのか。そして、どうすればそこから抜け出せるのだろうか。
自分嫌いの無限ループ
私たちは通常、自分を好きでも嫌いでもない。
そこへ何か小さな事件や事故などがきっかけになり、自分を嫌いになるダメ要素が目に入ると、無限ループは静かにスタートする。
私たちの思考は芋づる式で、何か1つを考えると、すぐに関連した何かを思い出す。
つまり、自分のダメ要素を一つ考えると、また別のダメ要素を思い出す。
そして、その新しいダメ要素について考えると、また別のダメ要素を思い出す。
自分嫌いのループはこうして加速していく。
こうして頭の中はいつの間にか自分のダメ要素でいっぱいになり、まるで自分がほめるところが1つもないダメ人間であるかのように誤解する。
これが、自分が嫌いでしょうがない状態である。
不満だらけの自分を好きになる方法
このように、私たちの頭はどんどん加速していくようにできている。
だから、自分が嫌いな時は、どんどん自分が嫌いになっていくわけである。
自分を好きになるには、この特性を逆に利用すればよい。
そうすれば、今度は自分嫌いのループにブレーキがかかり、ついには自分好きのループが始まる。
そのために必要なのは、自分を好きになれる材料を集めること。
自分を好きになれないのは、脳が忙しくて自分を好きになれる材料が見つからないからだ。
だから、自分が嫌いな時こそ、努力して自分の好きなところを探さなければならない。
この努力が、自分嫌いによる苦しみからの回復を早めるのである。
不満だらけの自分を好きになる方法
自分を好きになるのは決して難しいことではないが、自分を好きになれない時がある。
重要なのは、自分を好きになれる時かどうかを見極めることと、自分を好きになる材料を見つけることである。
ステップ① 少し待つ
自分が嫌いでしょうがない時というのは、一種のショック状態。
ショックが和らぐまでは、どうにもならない。
この様子は、タンスの角に足の小指をぶつけた時に似ている。
その痛みは衝撃的で、その場にうずくまり、痛みが引くのを待つことしかできない。
だから、自分が嫌いでしょうがない時こそ、少し待つ。
そして、ショックを受け止める時間を作ってあげるのだ。
私たちの体も頭も、機械の部品ではない。
痛みを処理するのには多少の時間が必要なのである。
どうにもならない状態では、何をやっても取り乱すだけ。
辛くて辛くて仕方ない時こそ、あえて事態を静観する余裕が重要である。
ステップ② 長所を探す
少し待つことで冷静さを取り戻すことが出来たら、やっと考える余裕ができる。
この状態になってから、自分を好きになるプロセスをスタートできる。
それでは、自分を好きになれる材料を見つけるために、自分の長所や恵まれている部分を探してみよう。
例えば、
- 過去に褒められたこと、評価されたこと(例:学業や仕事の成績、性格など)
- 外見上、優れていること(例:顔、身長、体形、センスなど)
- 自分が持っているもの(例:学歴、友達、お金、家族など)
- 自分が身につけているもの(例:服、スキル、知識など)
これらは、冷静さを取り戻すことが出来たら、どんどん思いつくはず。
それができないのは、まだショック状態か、自分を好きになりたくない人かのどちらかだ。
こうして自分のいいところを見つけることが出来たら、あとは勝手に自分を好きになっていく。
なぜなら、私たちの頭は無限ループするからだ。
まとめ
人間は、ショックを受けると脳がパニックを起こす。
そして、冷静な思考と的確な判断ができなくなる。
自分が嫌いでしょうがないのは、脳内がパニック状態だから。
だから、自分のダメなところだけでなく、過去や未来にまで悲観してしまうのである。
そんなの、絶対にばかげている。
欠点ばかりの人間もいないし、そもそも欠点なんて一面的な見方に過ぎないからだ。
大切なのは、冷静さを失わないこと。
苦しい時ほど、辛い時ほど、事態を静観する余裕が重要になるのである。