誰かと一緒にいると、胸がザワザワする。
焦り、イライラ、不安、恐怖といった感情が全身を支配する。
そして、じっとしていられなくなる。
ちょっかいを出したり、虚勢を張ったり、高飛車になったりする。
この時の自分が嫌い。
この一連の反応の原因は、他人と自分を比較していることにある。
つまり、他人と自分を比較した時に生まれた優劣の判断を受け入れられないから、心が落ち着かないのである。
そもそも、なぜ、私たちは他人と自分を比較してしまうのだろうか。
そして、他人と比較しない人になるためには、どうしたらいいのだろうか。
誰かと一緒にいると自分が嫌いになる
誰かと一緒にいると、じっとしてられない。
そして、ちょっかいを出したり、虚勢を張ったり、高慢になったり、高飛車になったりする。
こんな自分に気づくたび、自分が嫌いになる。
この原因は、他人との比較。
私たちは、他人と比較することで自分をより正確に認識できるが、同時に欠点に気づかされる。
自分を嫌いになる数々の態度は、その欠点を隠そうとした結果なのである。
しかし、これをやめようと思ってもやめられない。
なぜなら、それは考えるよりも早く、全身が反応してしまうからだ。
どんなに反省や後悔をしても、もう遅いのだ。
考えるよりも早く反応してしまうのは、それが習慣になっているから。
つまり、この問題は人間性や性格の問題ではなく、その人の習慣(生き方)の問題なのである。
なぜ、他人と比較してしまうのか。対策は?
私たちは、他者の存在を知ると比較せずにはいられない。
しかし、なぜ、他者と自分を比較してしまうのだろうか。
そして、これをやめるためにはどうすればいいのだろうか。
なぜ、他人と比較してしまうのか?
他人と比較してしまう人の態度は、2パターンしかない。
- パターンA:自分より優れている者に対しては、自分の欠点や弱点を隠す。
- パターンB:自分より劣っている者に対しては、自分の優位性を示す。
このような態度になるのは、自分の価値を高く見せようとしているからである。
この様子は、まるで自分を強く大きく見せようとする動物のよう。
しかも、捕食される側の弱い動物に似ている。
他人と比較してしまう人は、自分の弱点や欠点に自覚的。
そして、これらを指摘される事態になることをいつも恐れている。
だから、身の安全を確認するために、目の前の相手が自分を脅かす存在かどうかを確認したい。
これが他人との比較をやめられない理由なのである。
他人と比較する癖を治す方法
他人と比較してしまう根本的な原因は、自分が弱い存在だという認識である。
他人と比較するのをやめるには、この認識を変える必要がある。
そこで、これからは今までとは違った見方で自分を向き合うようにしよう。
つまり、自分の欠点や弱点ではなく、長所に注目するのだ。
そうすることで、自分には高い価値があるという認識を持てるようになる。
そして、他人と比較することも、イライラすることも、虚勢を張ったりすることもなくなる。
なぜなら、習慣は認識によって作られるからである。
他人と比較する癖を治す方法
他人と比較しない自分になるためには、自分に対する間違った認識を修正しなければならない。
そこで、今までとは違った見方で、改めて自分と向き合ってみよう。
自分の価値を認める
他人と比較してしまうのは、自分の価値が低いという間違った認識があるからだ。
その認識を変えるために、自分の価値が高いことを認めよう。
そこで、自分を振り返ってみて、長所や恵まれている点を改めて確認しよう。
例えば、
- 過去に褒められたこと、評価されたこと(例:学業や仕事の成績、性格など)
- 外見上、優れていること(例:顔、身長、体形、センスなど)
- 自分が持っているもの(例:学歴、友達、お金、家族など)
- 自分が身につけているもの(例:服、スキル、知識など)
他人と比較してしまう人は、自分の欠点や弱点には自覚的だが、長所や魅力には無自覚だ。
まずは、この強みに気づき、自分の価値が高いものだという自覚を持たなければならない。
なぜなら、正しい習慣は、正しい認識によって作られるからである。
自分の可能性を認める
自分の長所に気づいたら、それを生かしてどんなことができるのか、想像してみよう。
例えば、
- 得意なことに活かして誰かを助けることができる
- 自分が持っているものを誰かと共有することができる
- 自分が身につけているもので注目を集めることができる
これらは単独でも立派だが、組み合わせることでさらに可能性は広がる。
普段、自分の欠点から眼をそらしたり隠すことに必死な人は、自分に秘められた無限の可能性を知るべきだ。
そして、そんな自分に誇りを持つべきである。
欠点を探さない
人間には欠点もあれば、長所もある。
どちらか片方だけを持っているわけではない。
それは、自分もそうだし、相手も同じこと。
つまり、誰のどこが劣っている、という考え方は、視野が狭い考え方だ。
これからは、誰に対しても良いところに目を向けるようにしよう。
そうすれば、比較することはなくなる。
なぜなら、そんなことに何の意味もないことに気づくからである。
まとめ
世の中、自分以外は全員、他人である。
それだけ多くの他人と比較してばかりでは、生きてるだけで疲れてしまう。
こんな生き方をやめるには、長所や魅力に注目すること。
特に、自分に対してそうあるべきである。