自分の意志がわからない。
- どうしたいの?と聞かれて、困る。
- 夢は?目標は?と聞かれて、困る。
- 何か質問は?と聞かれて、困る。
これではまるで自分に意志がないみたい。
少なくとも、相手にはそう思われているに違いない。
自分の意志がわからないと、人生は不安でいっぱいになる。
一体どこに自分が向かっているのか、わからないからだ。
自分の意志がわからないなら、もっと自分に素直になろう。
自分の思考を制約する常識やルールから自分を解放するのだ。
自分の意志は、自由な思考から生まれるのである。
自分の意志がわからない!
自分の意志がわからない、と悩む人は少なくない。
多くの人が自分の考えが浮かんでこない謎の思考停止現象に悩んでいる。
この謎の現象の原因は、自分を縛るルール。例えば、
- 言ってはいけない。
- やってはいけない。
という制約が、思考にブレーキをかけているのだ。
その結果、
- 意見が無い。質問がない。
- 不思議に思わない。不信を抱かない。
- 夢がない。目標がない。
こうして、目の前の相手に従ったり、常識に従ったりする。
これではまるで思考停止だ。
しかし、本当は自分に意志がないわけではないし、思考が停止しているわけでもない。
ただ、自分を縛るルールが強力すぎるのである。
自分の意志がわからない理由
自分の意志がわからない人は、真面目でいい人だ。頭が良くて、常識的で、協力的で、周囲からの信頼も厚い。
しかし、その代償として自分の意志がわからなくなってしまっているのである。
自分の意志がわからない理由
自分の意志がわからないのは、自分の意志を放棄しているからである。
何をどのように考えていても、結局、
- 言ってはいけない
- やってはいけない
という思いが前面に出てくる。
「言ってはいけない」という思い、「やってはいけない」という思いのルーツは、法律や常識、戒律、その場の空気、約束、親の言いつけなど多種多様。
自分の意志がわからない人は、真面目過ぎるあまり、これらすべてのルールを守ろうとしている。
本来なら、言うべきは言うべきだし、やるべきはやるべきである。
しかし、自分の意志がわからない人は、
- これを言うべきかどうか
- これをやるべきかどうか
を考えることなく、言わない正義、やらない正義を貫こうとする。
自分の意志を示すには
自分の意志がわからないなら、自分の思考を自由にすること。
そして、それを表現することだ。
私たちは驚くほど自由を保障されている。
少なくとも思考の内容にまで検閲されることはない。
だから、もっと自由に考えていいし、もっと自由に感じていい。
そして、言いたいことは言っていいし、やりたいことはやっていい。
生きる上で大切なのは、ルールを守って常識的な人間になることではない。
自分の意志とルールを天秤にかけて、自分が何をするべきかを決める判断力なのである。
自分の意志を示すには
自分の意志を示すには、自然に湧きあがったアイデアを却下しないこと。
そして、それを感情のままに正々堂々と吐き出すことである。
言いたいことを言う
自分の意志がわからない人にとって、言いたいことを言うことは難しい。
それを我慢することに慣れすぎて、習慣化してしまっているからである。
そこで、言いたいことを言える人になるために、小さなことから始めよう。
まず、言いやすい人に聞いてもらえそうなことを言うチャレンジから始めよう。
例えば、友達に貸したものを返してもらうように言うとか、職場の同僚に仕事上のアドバイスをする、などである。
コツは、「この人なら聞いてくれそう」と思える相手と「この話なら聞いてくれそう」と思える内容を選ぶことである。
いきなり、緊張する相手に反発されるようなことを言おうとしても、さすがに無理。
このチャレンジに成功したら、次はもう少し難易度を上げていこう。
例えば、言いやすい人に言いにくいことを言うとか、言いにくい人に聞いてもらえそうなことを言うとか。
このバカバカしいほど簡単なチャレンジからだんだんレベルを上げていき、少しずつ言いたいことを言える度胸を鍛えていこう。
やりたいことをやる
自分の意志を示せる人になるためには、夢や目標を持とう。
夢や目標を設定するためには、友達に聞く必要もないし、占い師に決めてもらう必要もない。
夢や目標は、自分だけのもの。自分で考え、自分で決めることが重要だ。
とにかく何でもいいし、どんなレベルでもいい。
例えば、映画を字幕なしで見れるようになりたいとか、海外に行ってみたいとか、何でもいい。カッコつけて無駄に高いレベルに設定する必要はない。
夢や目標を持つことが出来たら、次は、とにかく何でもいいから一歩を踏み出すこと。
夢や目標について調べるのでもいいし、道具をそろえるでもいい。
とにかく、オールOK。
自分が好きと思えるものに、好きなだけハマればいい。
その瞬間こそ、最も自分らしく、本当の自分でいられる最高の瞬間。
自分の意志がわからないという人には、こうした経験が足りないのである。
まとめ
自分の意志がわからない人は、あまりにも自分を押し殺しすぎている。
「自分の意志がわからない」という思いは、裏を返せば、自分に素直になりたいという心の叫びなのだ。
人が社会で生きるためには、常識やルールが必要だ。
しかし、それを守ることが正義とは限らない。
時には、何よりも自分の意志を優先するべき時がある。たとえ世界を敵に回しても。
人生にはそういう瞬間があることを知るべきだ。
人生で最も重要なのは、ルールや常識を守ることではない。
ルールや常識を守るべきかどうかを決める判断力なのである。