自信は、自己評価と直結している。
過去にいじめられた経験を持つ人は、自己評価が著しく低い傾向があり、それが原因で大人になっても自信がないという人は少なくない。
しかし、自己評価の高さは自分の意志で自由に変えられる。
つまり、過去がどうあれ、自己評価を高めることで、自分に自信を持つことができるのである。
それでは、いじめられた過去を持つ人のための自信を取り戻す方法について解説しよう。
自分に自信がないのは、過去のいじめが原因?
自分に自信がないと、人生はストレスだらけ。
言いたいこと、やりたいことをいつも我慢していて、未来も不安でいっぱいだ。
その原因は、自己評価の低さ。
自分のすべてに対する卑下した見方が、思考を悲観的にし、行動を消極的にする。
そして、そんな自分に対する評価をさらに下げる。
過去のいじめられ体験は、その自己評価を下げる原因になる。
今の自分に自信がないのは、そんな過去をいまだに引きずっているからかもしれない。
自分に自信がない原因
自分に自信がないのは、あまりにも自己評価が低いからである。
それでは、なぜ、そこまで自己評価が低くなってしまったのだろうか。
自分に自信がない原因
私たちは、小さいころから褒められることが少なかった。
学校や家庭での教育はもっぱら間違いや欠点を指摘するもので、自分が肯定されるという経験に乏しい。
その結果、私たちは自分が否定されることや、自分を否定することに慣れてしまった。
この自己否定こそ自己評価を下げる原因であり、自分に自信がない原因の本質なのである。
自己評価を下げる原因になったのは、教育やしつけだけではない。
いじめも同様である。
いじめは、加害者と被害者の間に作られた上下関係である。
いじめられる側は、反論や反撃の機会を認められず、理不尽な扱いを受け入れるしかない。
この不合理な現実を理解するためには「とにかく自分が悪い」と認識せざるを得ない。
こうしていじめられた側は理不尽にも自己評価を下げることになる。
いじめられた過去から立ち直るには
再び自信を取り戻すためには、無自覚の間に作られた「とにかく自分が悪い」という認識を正す必要がある。
そのためには、今までとは違う新しい視点を持つことが不可欠。
つまり、自分の魅力や強みに目を向けるのである。
こうすることで、改めて自分の魅力や強みに気づくことができる。
これが自己評価を高めることになり、あとは自然に自信を持てるようになる。
もちろん、二度といじめられることはない。
なぜなら、自信を持ったあなたなら正々堂々と反論、反撃ができるからである。
いじめられた過去を持つ人が自信を取り戻す方法
自分の魅力に気づくことができれば、自己評価が高まり、自分に自信を持てるようになる。
そこで、自信を持つために、新しい視点で自分を振り返ってみよう。
自分の長所を認める
自分に自信を持つためには、自分の長所や強みを知らなければならない。
そこで、自分の長所や、恵まれている点を改めて確認しよう。
例えば、
- 過去に褒められたこと、評価されたこと(例:学業や仕事の成績、性格など)
- 外見上、優れていること(例:顔、身長、体形、センスなど)
- 自分が持っているもの(例:学歴、友達、お金、家族など)
- 自分が身につけているもの(例:服、スキル、知識など)
自分に自信がない人は、こうした自分の魅力に無自覚だ。
しかし、そこもまぎれもない自分の一部。
それを認めてあげる勇気が、新しい自分に変えるのである。
自分の可能性を認める
自分の長所に気づいたら、それを生かしてどんなことができるのか、想像してみよう。
例えば、
- 得意なことに活かして誰かを助けることができる
- 自分が持っているものを誰かと共有することができる
- 自分が身につけているもので注目を集めることができる
これらは単独でも立派だが、組み合わせることでさらに可能性は広がる。
自分に自信がない人は、自分に秘められた無限の可能性を知るべきだ。
そして、そんな自分に誇りを持とう。
まとめ
いじめられた経験は辛いし、人生レベルの深い傷を負う人もいる。
しかし、過去がどんなものであれ、自分のダメなところばかり注目している限り、自分に自信を持てる日は来ない。
それは、自分に自信を持たない努力をしているのと同じだ。
自分に自信を持ちたいなら、自分のポジティブな要素に注目しなければならない。
それが、自分に自信を持つ努力なのである。
過去は変えられないが、未来は変えられる。
そして、未来を変えることができるのは自分しかいないのである。