自分が嫌いすぎる!見かけも、内面も。
仕事もできない、女にモテない。生きててろくなことがない。
かと言って死ぬわけにもいかないから、自分として生きていくしかないわけだが、果たして自分を好きになることなど可能なのだろうか?
人生を楽しむためには自分を好きでなければならないが、そういう人は大勢いる。
自分を好きになることさえできれば、仕事に失敗したって、女に振られたって大丈夫。
「次」があるから。
それでは、自分の欠点ばかりが気になる自分嫌いが、自分好きになるにはどうすればいいのか、解説しよう。
自分が嫌いすぎる時って
生きてればいろいろある。失敗もするし、挫折もある。
そんな時は、誰でもショックで自分を嫌いになってしまうものである。
だから、誰にでも自分が嫌いすぎる瞬間は訪れる。
だが、基本的には、時間が解決してくれる。
タンスに足の小指をぶつけても、いつかは痛みが引くように、
精神的なショックもいつかは癒えていく。基本的には。
だが稀に、自分が嫌いすぎるあまり、現実に耐えられなくて自殺してしまう人もいる。
雷に7回打たれても死ななかった男が、一度の失恋で自殺してしまったという話もある。
多くの人があまりの辛さに死ぬことを考えてしまうだろう。
しかし、結局それをギリギリで踏みとどまらせるのは、未来への期待である。
生きていれば何かいいことがあるんじゃないかという、根拠のない期待。
それは自分への期待でもある。
自分が好きな人は、こうした自分自身や未来への可能性を信じる力が強い。
だからこそ、夢を実現する力、折れない心を持つ。
これこそ、我々が目指すべき姿ではないだろうか。
自分が嫌いすぎる人とは
自分嫌いな人は、本当に仕事ができなくて、女にモテないのだろうか。
いや、本当は、仕事もできるし、女にもモテている。
ただ、客観公正に現実を見ることができないだけである。自分に対して。
自分が嫌いすぎる人
自分が嫌いな人は、自分だけが嫌いなのではなく、すべてに対してネガティブな見方をする。
例えば、
- ○○が○○だからダメ。
- ○○が足りない。
そこから生まれる発想も、悲観的なものになってしまう。
- ○○ができないなんて馬鹿じゃね。
- 失敗するかもしれない、失敗するに違いない。
- できそうにない、できるわけがない。
このように、頭の中はネガティブでいっぱい。
導き出される結論は、たいてい先送りか、諦めること。
これはあまりに一面的な見方でしかなく、不健全である。
ただちに、ポジティブ面にも注目する習慣を身に付けることが必要だ。
なぜ自分が嫌いになったのか
性格の形成は、幼少期に行われる。
このときに植え付けられた価値観が、意識して直さない限り、死ぬまで続くことになる。
例えば、子供のころにサンタクロースを信じ込まされた子供は、「そんなものいないんだよ」と誰かに教えられない限り信じ続ける。
あるいは、「お前は何をやってもダメだ」と信じ込まされた子供は、「そんなことないんだよ」と誰かに教えられない限り信じ続ける。
つまり、小さいころに「自分の価値」がないことを親や学校の先生などによって刷り込まれた結果、自分を好きになれないのである。
基本的に、親も先生も、友達も、なかなか他人をほめない。
この社会的な空気も「自分の価値」を高めるきっかけを作ることができない理由の一つである。
自分が好きな人とは
一方、甘やかされた子供は自分の価値を高く感じている。
お前はできる子だ。やればできる。いつかはできる。
大変よくできました。失敗なんて気にするな。しっかり遊べ。
このような言葉をかけてもらえた子供は、自分に価値があることを知る。
自分の未来に可能性を感じたり、自分の気持ちを満たすことを知る。
つまり、自分に満足できるのである。
自分を好きになる答えがここにある。
もう大人になったから手遅れ、なんてあきらめている場合ではない。
いつからだって全然遅くはない。
自分を好きになって、明るい未来に向かって生きよう。
自分嫌いが自分好きになる方法
「自分が嫌いすぎる」から「自分が好きすぎる」に変える方法を伝授しよう。
いずれも難しいことはない。長時間座禅を組んだり、火の上を歩く必要もない。
ワクワクするような楽しい取り組みばかりである。
過去を振り返る
「自分の幸せを数えたら、あなたはすぐ幸せになれる。」 ショーペンハウアー
過去を振り返って、楽しかったこと、うれしかったことを思い出してみよう。
楽しかった旅行、飲み会で騒いだこと、褒められたこと、評価されて昇格したこと、映画を見て元気をもらったこと、思いが通じたこと、誤解が解けたこと、などなど。
どんなに自分が嫌いでも、過去には確かに自分を好きになれる瞬間があった。
普段は忘れているが、なかなか楽しい人生を送ってきているものなのだ。
ショーペンハウアー先生のおっしゃるように、時には自分の幸せを数えてみて、自分がこのまま生き続ける価値があることを再確認しよう。
肯定する
自分が嫌いな人は、自分を否定することが当たり前になっている。
だから、自分がどんなに頑張ったものも平気でダメ出しするし、自分の価値も低く考えている。
この考え方はとても偏っている。差別や偏見と同じ態度である。
そこで、否定するのではなく、積極的に自分を肯定するようにしよう。
たとえ、自分がダメだと思ったものに対しても、である。
例えば、
- ダメだった。 ⇒ここまではうまくいった。
- 失敗した。 ⇒得るものがあった。
- 俺は馬鹿だから。⇒得意分野なら誰にも負けない知識や経験がある。
- 女にモテない。 ⇒俺の魅力がわからない女には用はない。
このように、自分のイイところを探したり、自分を肯定する考えを持つことをゲーム感覚で楽しもう。
自分の否定にはしっかりNOを突きつけ、しっかりYESを持つことを心がけよう。
そうすれば、無駄に自分を傷つけたり、自分を嫌いになってしまうことはなくなるだろう。
自分を肯定しない限り、自分を好きになることなんてできない。
頑張ったら癒す
多くの人は、困難を乗り越えてへとへとになったら、その分休んだり飲みに行ったりする。
だが、自分が嫌いすぎる人は、自分に厳しすぎる。
とにかく我慢するし、自分に甘やかすようなことはしない。
そして、ひたすら頑張り続けようとする。
彼らは、頑張っている自分に酔っているわけではないし、頑張り続ける理想像に近づこうとしているわけでもない。
要するに、自分に報酬を与えることを許可できないのである。
これからは、積極的に自分に報酬を与える習慣を身に付けよう。
これまで、軟弱者、堕落とレッテル張りをして自分から遠ざけていたものに身を投じるのである。
例えば、週末は好きなもの食べに行く。給料が入ったら欲しいものを買う。二度寝する。
これらは甘やかしとは違う。
頑張った分当然受け取るべき正当な報酬であり、自分の気持ちが満たされる。
つまり、自分の努力を認めることになる。
他人から評価されることによって、はじめて自分の努力が認められるわけではない。
どんな努力をしたのか知る自分自身こそ、自分の努力を認めるべきなのである。
自分を応援する
ここまで自分を好きになる方法を書いてきたが、一言で言えば「自分を応援する」と要約できる。
自分が嫌いすぎる人は、自分をいじめるような接し方だった。
これでは自分が嫌になって当たり前なのである。
だから、これからは、
- 自分の失敗には寛容になる
- 自分の成功には素直に喜ぶ
- 疲れたら存分に休ませる
- 自分の未来や可能性を信じて疑わない
これらを実践していけば、少しずつ自分自身を受け入れることができるようになる。
そして、「欠点もあるけど、ま、いいか。」と思えたとき、もう自分は「嫌いすぎる自分」ではなくなっているのである。
まとめ どうしても自分を肯定できない人へ
中には、どうしても自分を好きになれない人がいる。
楽しいことを思い出そうとすると嫌な気持ちになったり、自分の良い面を探すことに罪悪感を感じるのだ。
だが、誰がどんな事情を抱えようとも、自分を好きになる方法は変わらない。
この障害(嫌な気持ち)を乗り越えなければならない。
自分を肯定することが無ければ自分嫌いを止めることができない。
自分嫌いを辞めるためには、ここを戦い抜かねばならない。
人は、自分の持つ価値観とは違う価値観が入ることを嫌う。
だから、多くの文化、多くの企業は、それができずに消えていった。
今なお現存する文化や企業が時代に合わせて変化をし続けたように、生き続けるためには、価値観を破壊し続けなければならない。
有名な漫画家、手塚治虫は、自分で新しい作風を確立する一方で破壊を続け、人気作家であり続けようとした。
この姿勢を見習おう。
今まで自分を否定し続けた人にとって、自分を肯定することはなかなか受け入れられない。
違和感、罪悪感、不安、恐怖など様々な形でこれを拒否しようとする。
だが、それでも戦い続けなければならない。
残りの人生を明るく楽しいものにするために。そして、そこに生きるものの責任として。