幼稚な自分を変えたい。
- 相手の気を引くためにちょっかいを出す。
- ふざけて周囲からの注目を集める。
- 気分を害するとすねる、いじける。
- 立場が悪くなると責任転嫁。あるいは嘘をつく。
- 優れた人に嫉妬する。好きな人を遠ざける。
こんな自分に気づくたび、幼稚な自分が情けなくなる。
どうしてこんなにガキなのか。
もっと素直で余裕のある大人になるためにはどうしたらいいのだろうか。
私たちはいつまでも子供でいるわけにはいかない。
いつか必ず大人にならなければならない。
しかし、そのためには、自分の内面に潜んでいる「甘えや依存体質」を認める勇気を持たなければならない。
幼稚な自分を変えたい!
大人になるスピードはそれぞれ違う。
10歳ですでに大人の風格を持つ子もいるし、幼稚なままの老人もいる。
問題なのは後者、つまり、いつまでも幼稚なままの大人の存在。
社会は、精神的に幼稚な大人を受け入れるほど寛容ではない。
私たちは精神的に大人でなければならない。
しかし、精神的に大人になるためにはどうしたらいいのだろうか。
- 働いて納税すること?
- 結婚して家庭を持つこと?
こんなもの、精神的成熟とは何の関係もない。
それよりも大切なのは、自分の幼稚さを認めること。
そして、自分の成長を妨げている原因を突き止めることだ。
いずれにせよ、自分の幼稚さに気づいた人は立派だ。
なぜなら、本当に幼稚な人は、自分がガキだということに気づかないままだからである。
幼稚な性格の原因と対策
性格は、生まれつき決まっているわけではない。
性格の基礎である「認識」を見直すことで、性格はいつでも誰でも望みの形に変えることができる。
幼稚な性格の原因
性格とは、個人の思考、感情、行動のパターンである。
そして、その基礎になっているのは、個人の認識である。
認識とは、善悪の判断基準、価値観、優先順位、固定観念、常識、思い込みのことで、思考や感情のベースになるものだ。
私たちは、これらをもとに考えたり、感情を抱き、行動を起こしたり、先送りしたりする。
例えば、幼稚な性格の場合、その基礎になっているのは「自分という存在が周囲に認められ、受け入れられる」という強い期待、あるいは確信である。
だから、湧きあがる感情をストレートに表現することに抵抗が無いし、思いついたままに行動することに躊躇が無い。
さらに、それを変える必要性も感じていない。
もちろん、「自分が周囲に認められる、受け入れられる」という期待や確信は、人間の根本的な欲求であり、むやみに否定するべきではない。
しかし、それに偏りすぎた行動は、いわゆる「わがまま」であり、社会的に歓迎できるものではない。
幼稚な性格の治し方
性格を変えるためには、性格の基礎となる「認識」を見直せば良い。
幼稚な性格の人の場合、「自分という存在が周囲に認められ、受け入れられる」という期待や確信を疑う姿勢が必要だ。
そうすれば、自分を周囲に合わせて柔軟に対応できるようになる。
それが、いわゆる「大人の対応」というやつなのである。
幼稚な性格の治し方
幼稚な性格の人には、「ありのままの自分でいい。自分を変える必要はない。」という確信がある。
幼稚な性格を治すためには、この思いを疑う姿勢が必要である。
デメリットを自覚する
今まで幼稚な性格で生きてこれたのは、周囲に甘やかされてきたからだ。
しかし、それはいつまでも続かない。
幼稚な性格は、あなたから大切なものを奪う。
例えば、
- 周囲に迷惑をかけていて、信用を失う。
- 重要な仕事や役割を任せてもらえず、名誉挽回の機会もない。
- わがままについていけず、友人が去っていく。
- 最悪な場合、家族にさえ愛想をつかされる。
幼稚な性格の人は、こうした可能性があることを自覚しなければならない。
しかも、原因は自分の言動である。
大人なら、現実から目をそらしてはいけない。
自分の言動が招いた結果は、どんなものであろうと受け取らなければならない。
それが自分に責任を持つということなのである。
逆に考える
幼稚な性格の人は、自己中心的な考え方をする。
そこで、この考え方を緩和するために、逆に他者を優先する考えを持つようにしよう。
例えば、自分が行動を起こす前に、周囲の状況を把握し、他者の気持ちを想像してみる。
そして、自分が行動を起こすべきかどうかを、落ち着いて再検討するのである。
この時、もしかしたら自分の行動を自粛した方がお互いのためになるかもしれない。
たとえ、自分の気持ちを押し殺してでも、である。
社会に生きている人間は、自分一人だけじゃない。
相手がいてこそ、社会が成り立っているのである。
たまには、相手に配慮してみるのも必要なのである。
まとめ
幼稚な性格の人は、自分に都合のいい解釈しかしない。
幼稚な性格を変えたいなら、自分に不都合な事実も受け入れなければならない。
自分の身に起きたことは全て自分の言動が原因であることを自覚しなければならない。
この事実から目をそらしている限り、永遠に大人になれない。
私たちは、いつか大人にならなければならない。
しかし、自分を成長させることができるのは、自分しかいないのである。